Q | 秋芳町の二十世紀梨(秋芳梨)のルーツは? |
A | 明治時代に,現在の千葉県松戸市で松戸覚之助という人が,ゴミ焼き場のそばに生えていた梨の木を発見しました。それを自身で栽培してみたところ大変に美味しかったそうです。そこで,1898年(明治31年)に「二十世紀になっても大変有望な品種になるだろう」ということで「二十世紀梨」と命名されました。その6年後の1904年(明治37年)に山口県美祢郡別府村下嘉万の西村正一氏他2名の人が植えたのが秋芳梨の始まりです。 |
Q | 「赤梨」と「青梨」は,どう違うの? |
A | 梨には「赤梨」と「青梨」があります。赤梨には,幸水,豊水,新高,愛宕(あたご),晩三吉などがあり,茶色の肌をしていて表面がコルク化しています。二十世紀などの青梨はコルク化していません。 |
Q | 二十世紀梨の味覚・食感は? |
A | 二十世紀梨の甘さは11度〜11.5度くらいです。赤梨は13度くらいあり,二十世紀梨に比べて甘みがありますが,二十世紀梨は水分をたくさん含んでおり,適度な酸味があって食味や歯触りが良く,とても美味しく感じられます。 |
Q | 土つくりでは,どんな土を作るのですか? |
A | 梨園では,昔から山や田のあぜ草(葦や葉木など)を木の周りに穴を掘って埋めています。これによって,有機物(葉養)のたくさん入った柔らかい土が出来ています。 |
Q | どうして袋かけをするの? |
A | 果実を害虫や病気から守るためです。また,二十世紀梨の皮肌は柔らかいので雨や風や光から守るためにかけます。 |
Q | どうして花粉を付けるの? |
A | 二十世紀梨は自家受精(自分のめしべに自分のおしべの花粉が付いて実が生じること)をしないので,他の品種の梨(おもに長十郎)から花粉をとって花粉付けをしなければなりません。 |
Q | 一本の梨の木に,何個くらい梨がなるの? |
A | 二十世紀梨の木は10年で300個,20年で700個,30年で1,000個くらいなります。秋芳梨組合には,発足当初に植えられた100歳を越える木が12〜13本ありますが,それらの木は一本当たり約2,000個くらいなっています。 |
Q | 収穫量はどれくらいあるの? |
A | 10aあたり2〜3トン採れます。梨の実の数で8,000〜10,000個です。 |
Q | 生産者の方は,収穫時期以外は何をしているの? |
A | 生産者は,安全で良質な梨を収穫するために,ほぼ一年をかけて,土壌改良・剪定(せんてい)・誘引(ゆういん)・花粉付け・摘果・袋かけ・干ばつ対策などの作業を行っています。 |